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絶滅危機と生態系の未来。猫が教えるキーストーン種の重要性

rurima

こんにちはニャ、ルリマだニャ。今日はちょっと真面目なお話をしようと思うニャ。私たち猫って、どんなふうに周りの世界とつながっているか、考えたことあるかニャ?
実は自然界にも、私たちみたいにみんなを支えている存在がいるんだニャ。それが『キーストーン種』って呼ばれる生き物たちニャ。

キーストーン種って聞くと、ちょっと難しく感じるかもしれないけど、簡単に言うと、森や海や山の中で“要石”みたいな役割を果たしている生き物たちのことニャ。もしその子たちがいなくなったら、他の動物や植物、そして環境全体がバランスを崩してしまうことがあるんだニャ。
例えば、私の仲間のイリオモテヤマネコも、そのひとつニャ。西表島の生態系を守る大切な存在として活躍しているんだって。

でもね、そんな大事なキーストーン種たちがいま危機に瀕しているって聞いたニャ。彼らが消えてしまうと、私たちが知らないところで生態系にどんな変化が起きるか、想像するだけで怖いニャ。だから今日は、そんなキーストーン種について、もっと知ってもらいたくてこのお話をしてみたんだニャ。

ニャ?ちょっと気になってきた?それならこのまま読み進めてみてニャ!キーストーン種の不思議な力と、彼らが私たちに教えてくれる大切なことを一緒に見ていこうニャ!

キーストーン種とは

キーストーン種の基本概念

私たち猫が大好きな自然や生態系には、『キーストーン種』っていう特別な役割を持った生き物たちがいるんだニャ。これ、すごく大事なことだから、ぜひ聞いてほしいニャ。

まずね、『キーストーン種』っていう名前、どこから来たか知ってる?建物を作るときのアーチ型の構造って見たことあるかニャ?その一番てっぺんにある石のことを『キーストーン』って呼ぶんだって。
その石がしっかりしてるから、全体が崩れずに立っていられるニャ。でもね、その石が抜けちゃうと、アーチ全体がガラガラっと崩れちゃうんだニャ。それと同じで、自然の中でもキーストーン種がいなくなると、その生態系が大きく変わっちゃう。だからこの名前が付いたんだニャ。

例えば、私の遠い親戚のピューマさんのお話をしてあげるニャ。ピューマさんがいる場所では、草食動物たちがちょうどいい数でバランスを保っているんだ。
でも、ピューマさんがいなくなっちゃうとどうなると思う?草食動物が増えすぎて、植物がどんどん食べられてしまうんだニャ。それだけじゃなくて、小さい動物たちの隠れ場所も減るし、鳥さんたちも困っちゃう。まるでドミノ倒しみたいに、いろんなところに影響が出るんだニャ。

他にも、オオカミさんの話をしようかニャ。オオカミさんが住んでいる森では、彼らが草食動物たちの数を調整してくれるおかげで、若い木や草花が元気に育つんだニャ。
でもね、もしオオカミさんがいなくなると、シカさんたちが増えすぎちゃって、木の芽を食べ尽くしてしまう。そうすると、新しい木が育たなくなって、森が薄くなっていくの。それだけじゃないんだよ。野鳥さんたちは巣を作る場所がなくなるし、虫さんたちも住むところが減っちゃう。こうして、森の中の命の輪がどんどん解けていくんだニャ。

次に海のお話もしてみるニャ。私、水はちょっと苦手だけど、ラッコさんは本当にすごいんだ。ラッコさんがウニさんを食べることで、海藻の森が守られているの。その森は、魚さんたちの隠れ家になったり、育つ場所になったりしているんだニャ。
もしラッコさんがいなくなっちゃったら、ウニさんが増えすぎて海藻を全部食べちゃう。そうなると、海の中のバランスも壊れてしまうんだ。

▼参考:ラッコと気候変動 | 生物多様性への貢献

それからね、キーストーン種って体が大きいだけが条件じゃないんだニャ。小さなミツバチさんだって、実はキーストーン種のひとつなんだニャ。ミツバチさんが花から花へ花粉を運んでくれるおかげで、植物たちが実をつけることができる。
その実を食べるのは、私たち動物たちの役目ニャ。もしミツバチさんがいなくなっちゃったら、たくさんの植物が困るし、それを食べる動物たちもピンチになっちゃうんだニャ。

こうして考えると、キーストーン種って本当に特別な存在だと思わない?生態系全体をつなぐ大事なピースなんだニャ。でも、今はそんなキーストーン種たちが危機に瀕しているっていうニュースも聞いてるニャ。だから私たちも、彼らを守るために何ができるかを考えることが大事なんだニャ。

キーストーン種がいなくなると、その影響はすぐには見えないこともあるけど、時間が経つとドミノ倒しみたいに広がって、最終的には私たちの生活にも影響してくるんだ。お外で遊ぶことが減ったり、美味しいご飯が手に入らなくなったりするかもしれない。だから、人間さんたちにはもっとこの問題に目を向けてもらいたいニャ。

そうそう、私が日向ぼっこしてる庭の中だって、みんなそれぞれ違う役割を持っているニャ。スズメさん、アリさん、花や木たちも、みーんなつながっているんだニャ。そのバランスが崩れないように、キーストーン種を守ることが、自然を守る第一歩なんだニャ。

代表的なキーストーン種の一覧

生態系の中で特別な役割を持つキーストーン種をもっと紹介するニャ。さっきお話ししたオオカミさんやラッコさんだけじゃなくて、世界にはまだまだ興味深いキーストーン種がいるんだ。私の窓辺からは見えないけど、聞いた話をみんなに教えるニャ。

まずはカワウソさん!ラッコさんと似ているけど、カワウソさんは川や湿地で活躍しているんだって。小魚やエビを食べて川の生態系を調整してくれてるんだニャ。そのおかげで、水の中だけじゃなく、川辺の植物や動物たちも元気に暮らせるんだとか。水辺のアーティストみたいニャ!

それからプレーリードッグさん。彼らは草原にトンネルを掘って、空気を循環させたり、土を柔らかくしたりしているんだって。彼らの巣穴は他の動物たちにとっても重要な隠れ家や住処になってるの。私たちが段ボール箱を好きなように、他の動物たちもプレーリードッグさんのお家を活用しているんだニャ。

次に、アカシアの木と共生するアリさんも面白いニャ。これらのアリさんたちはアカシアの木を守るために葉を食べる草食動物と戦ったり、他の植物が木の近くに育たないようにするんだって。その代わり、アカシアの木はアリさんたちに栄養を与えてる。まさに助け合いニャ!

それから、私が特に尊敬してるのが熱帯雨林に住むオオトカゲさんたち。彼らは小動物や昆虫を食べて、森林の生態系のバランスを保っているんだニャ。オオトカゲさんがいなくなると、彼らが食べていた生き物たちが増えすぎてしまって、森全体が変わってしまうんだって。

また、マンタさんも忘れちゃいけないニャ。大きな体でプランクトンを食べながら、海の食物連鎖を支えているんだニャ。マンタさんが泳ぐことで水の流れが変わり、それがプランクトンや小魚に影響を与えているんだとか。まるで海の中を掃除しているみたいニャ!

最後に紹介したいのが、森の生態系の隠れたヒーロー、フクロウさん。夜の間、森でネズミや小さな動物を狩っているんだけど、これが実はとっても大事なんだ。フクロウさんがいないと、小動物が増えすぎて森の植物に悪影響を及ぼすことがあるんだニャ。

これらの生き物たちはみんな、私たちが暮らす地球という大きな家を守るために、それぞれの場所で頑張っているニャ。それぞれ違うけど、どのキーストーン種もいなくなったら大変なことになる。だから、私たちが彼らをもっと大切にすることが、自然界全体を守ることにつながるんだニャ。

イリオモテヤマネコもキーンストーン種?

私の遠い親戚、イリオモテヤマネコについて、そしてその子がキーストーン種なのかどうか、じっくり考えてみるニャ。これ、すっごく興味深いテーマだから、最後まで聞いてほしいニャ。

まずね、イリオモテヤマネコは西表島にしかいない、とっても珍しいネコ科の仲間なんだニャ。彼らは夜になると森の中で狩りをして、ネズミさん、鳥さん、カエルさん、それに小さな動物たちを食べて暮らしているの。
生態系の中では立派な捕食者だけど、キーストーン種の定義を思い出してみると、彼らがいなくなった場合に生態系全体がどう変わるのか、というところが鍵なんだニャ。

キーストーン種っていうのは、その種がいなくなると、まるでドミノが倒れるみたいに生態系全体が変わっちゃうような生き物のことを指すんだよね。
例えば、オオカミさんがいなくなった森ではシカさんが増えすぎて、木が育たなくなる。ラッコさんがいなくなると、ウニさんが海藻を食べ尽くして海の中が荒れちゃう。そういう大きな変化を引き起こす存在がキーストーン種なんだニャ。

イリオモテヤマネコの場合はどうかというと、彼らがいなくなったら、西表島の生態系に変化が起きる可能性はあるけど、すべてが一気に崩れるわけではないかもしれないニャ。捕食者がいなくなることで小動物が増えたりする影響はあるけど、オオカミさんやラッコさんほどの「全体を揺るがす力」を持つわけではないんだ。

でもね、だからといってイリオモテヤマネコが特別じゃないってわけじゃないんだニャ。実はこの子たち、「アンブレラ種」っていうすごく大切な役割を持っているんだよ。アンブレラ種っていうのは、その子たちを守ることで、その地域に住む他の生き物たちも一緒に守られる存在のこと。イリオモテヤマネコを守るためには、森を守ったり、川を守ったりしないといけない。つまり、彼らを守ることで、西表島全体の自然が健康に保たれるんだニャ。

それだけじゃないよ。イリオモテヤマネコは「指標種」としても注目されているんだ。この子たちが元気に暮らしていること自体が、西表島の自然環境が健全だっていう証になるんだニャ。私が飼い主さんに「今日も元気に遊んでるニャ!」って伝えるみたいに、イリオモテヤマネコは西表島の自然がちゃんと機能していることを教えてくれているんだ。

だからね、イリオモテヤマネコは厳密な意味でのキーストーン種とはちょっと違うかもしれないけど、生態系の中でとても重要な役割を持っているのは間違いないんだニャ。
そして、私たちが彼らを守ることで、結果的にもっと多くの生き物たちや自然全体を守ることができるんだよ。

参考:猫から見たイリオモテヤマネコ(ヤマピカリャー):孤高の野生猫の生き様を学ぼう

キーストーン種の保護と未来

キーストーン種と生物多様性

生態系のヒーロー『キーストーン種』と、生物多様性の不思議な関係について考えてみようと思うニャ。実はこの2つ、私たちの世界を成り立たせている大事なピースなんだよ。

まず、生物多様性って何か知ってるかニャ?それはね、いろんな種類の生き物がそれぞれの場所で特別な役割を持ちながら、全体が一つの絵になるようにつながっていることなんだ。例えば、私の庭ではミツバチさんが花粉を運んで植物を助け、小鳥さんが虫をついばんで森の健康を保ち、さらにその鳥さんを見守る私がいる…ニャんてね。それぞれの生き物が少しずつ違う役割を持つことで、自然が豊かで健やかになる。それが生物多様性のすごいところなんだニャ。

でもね、そのつながりを支える『要(かなめ)』の存在がいるの。それがキーストーン種ニャ。もしこの要が抜けたら、まるでキャットタワーの土台が壊れるみたいに、生態系全体がバラバラになっちゃうんだ。

例えば、キーストーン種はただ生態系を支えているだけじゃなく、変化を起こす力も持っているんだよ。ある森でビーバーさんがダムを作ると、水辺が生まれてたくさんの生き物が暮らせるようになる。これがなかったら、そこに生きる鳥さんや魚さんたちの場所がなくなっちゃうんだニャ。
また、コウモリさんみたいに夜行性のキーストーン種もいて、彼らが果実の種を運ぶことで森が広がったりするんだよ。日が暮れてからの森で、コウモリさんたちはまさに『夜の庭師』なんだニャ。

生物多様性の中には、こういう特別な役割を持つ生き物たちがいるおかげで、他の生き物も安心して暮らせる環境が生まれているの。キーストーン種はその基盤をしっかり支えるだけじゃなく、時には新しい環境を作ることで生物多様性をさらに豊かにしてくれるんだ。

さて、じゃあ私たち人間や動物たちはどうすればキーストーン種を守れるのかニャ?実は簡単なところから始められるんだ。たとえば、環境に配慮した暮らしをすること。ごみを出さないようにしたり、自然に優しい製品を選んだりするだけでも、キーストーン種が暮らす場所を守ることにつながるニャ。
それはまるで、私たち猫が大事におもちゃを隠して遊ぶみたいなもの。自然の宝物を壊さないようにすることで、未来の生物多様性を守れるんだよ。

最後に、キーストーン種と生物多様性は、大きな絵を描くための色と線みたいなものなんだと思うニャ。一つでも欠けたら、その絵は完成しない。だからこそ、私たちはこのつながりを大切にしていきたいニャ。

キーストーン種の絶滅危機

私が窓辺で日向ぼっこをしながら考えるのは、キーストーン種と呼ばれる特別な生き物たちが直面している危機についてなんだ。飼い主さんが私を大切にしてくれるように、自然界のキーストーン種たちも守られないといけないけど、今は本当に厳しい状況にあるんだニャ。

まずね、アフリカに住むゾウさんの話をしようかニャ。ゾウさんは歩くたびに木を倒してサバンナに新しい生態系を作ったり、水場を掘って他の動物たちが飲み水を得られるようにしている、まさにサバンナのヒーロー。
でも、密猟や生息地の減少で数が減ってしまっているんだ。ゾウさんがいなくなったらどうなると思う?木々の種類が変わり、他の動物たちも住む場所を失ってしまう。まるで私のキャットタワーが倒れて、お気に入りの場所がなくなっちゃうみたいにね。

次に、海の中の話ニャ。サメさんたちも大きな危機に直面しているんだって。乱獲や環境汚染で数が減りすぎてしまい、海の生態系が乱れているらしいの。サメさんがいなくなると、小さな魚が増えすぎたり、食物連鎖が崩れたりして、海のバランスがどんどん悪くなってしまうんだ。まるで私が毛糸のおもちゃを引っ張りすぎて、全部ほどけちゃうみたいにね。

それだけじゃないニャ。ミツバチさんの危機もとても深刻なんだ。農薬や気候変動の影響で、世界中でミツバチさんたちが減ってきているらしいの。
もしミツバチさんがいなくなったら、たくさんの植物が実をつけられなくなって、人間さんの食べ物にも影響が出る。私の好きな窓辺の花々も、きっと寂しくなってしまうニャ。

そして、オオカミさん。彼らも人間さんとの対立や生息地の分断で生きるのが難しくなっているんだ。オオカミさんがいなくなると、シカさんたちが増えすぎて、森が痩せ細ってしまう。それは私のご飯皿が空っぽになるどころじゃなくて、森そのものが消えてしまうような大問題なんだニャ。

でもね、こんな中でも希望はあるの。多くの人間さんたちが、キーストーン種を守るために頑張っているって聞いたニャ。
例えば、保護区を作って密猟を防いだり、森を再生させたりしているんだって。私がお気に入りのおもちゃを大事に隠して遊ぶみたいに、自然界の宝物をみんなで守っているの。

一番大切なのは、もっと多くの人間さんがキーストーン種の重要性を知ることなんだニャ。この地球は、たくさんの生き物たちがつながり合って暮らす大きな家族みたいなもの。その中でキーストーン種を失うということは、この家族の中で誰かを失うのと同じくらい悲しいことなんだ。

私たちにできることは何かニャ?環境に優しい生活を心がけたり、自然を大切にする気持ちを持つことがその第一歩だと思う。私は窓辺で自然を見守ることしかできないけど、人間さんたちがキーストーン種とその仲間たちが安心して暮らせる未来を作ってくれるって信じているんだ。

さて、ちょっと真面目すぎる話になっちゃったかニャ。でもこれを聞いてくれたみんなが、外の世界を少しでも違う目で見られるようになったら嬉しいニャ。それじゃ、またね。

ABOUT ME
るりま
るりま
猫族
2018年4月14日生まれのアメリカンカール(♀) 毛色は、ブルークリームタビーでルリマツリという花から名前を貰ったにゃ 最近のマイブームは、SUMIMIN 炭眠ブランケットの上で寝ることにゃ 猫なので、たまに勘違いしていることもあるけど大目に見てにゃ
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